一歳児が実際にハマって、自分で選んでくる絵本を、ハマったポイントや実際の子どもの発言などとともに紹介させていただきますl
冒頭、こういった紹介をさせていただこうと思った理由をご紹介すると、我が家では「テレビはないけど、絵本ならあるよ!」と子育てをしてきた結果、子どもは絵本が大好きになっていますが、どうやらどの絵本でも良いわけではないようであることがわかりました。
好きなものは一日に何度もリピートするし、そうじゃないものはとってきても「別のがいい」と頑な・・。
これには驚くとともに、一歳児の目線でも「興味を引く本、好きな本」が如実にあるんだな、一人の人格なんだな、と改めて思わされる・・。
そんな驚きを、【一歳児が選ぶ】シリーズで紹介していければと思っています。
(もちろん子どもの好みなどがあると思いますので、全くの一例としてご笑覧いただかれば幸いです!)
今回ご紹介するのは今年の夏にハマった
『こかげでほっ♪』
作・絵/みなみじゅんこ
ひさかたチャイルド
です!
今回は、「親が楽めば子どもも楽しい!」ということを思わされる作品でした!
子どもと一緒に大人も楽しめる絵本で、読み手の楽しさが伝わって子どもも楽しい!そんな暖かい絵本でした。
【ご参考】
●この絵本は子どもがもうすぐ1歳半になるときに読んで、ハマった絵本です。
●利用させていただいている作品の写真は、ひさかたチャイルドさまに問い合わせの上ご了解を得て利用させていただいております。
●ひさかたチャイルド公式HP
●以下一部「ネタバレ」になってしまうところもあると思います。親御さんだけ見ていただき、お子さんにはお楽しみとしていただければと思います!
セミの「あじじじじ〜」
全体的によく集中して読む好きな絵本だったのですが、その中でも特にセミの「あじじじじじ〜」と、後半にさりげなく登場する「ねこ」(上記見開きページではベンチの下から見切れています。)にハマっていました。(毎度ねこは大好きです笑。)
主な1歳児の発言は以下のとおりです。
- 「ほっ」「ひとやすみ」
(よく復唱していました。) - 「あじじじじい〜せみ」
(セミって普通「みーん、みーん」とかが多い中、本作では「あじじじじ〜」という擬音が登場!「確かに!」と思わせる、でもあまり文字でお見かけしなかった擬音で、大人も楽しんでいたのが子どもにも伝わったのかもしれません。「あじじじじ〜」を覚えた子どもは、これ以来絵本の外でもセミとあじじじじ〜はセットになっています。笑) - 「とととと てんとうむし」
(音が気に入ったのか、頑張って言っていました。) - 「ねこ、いすのしたにいるね〜」「ねこ!」
(最後の方にさりげなく登場したネコに歓喜。ネコは最後の締めも担当されているので、最後の最後まで子どもは楽しめました。笑) - 「ありっ」「ちょうちょ」「だんごむし」など
(登場する動物たちは、子どもにとっておなじみで、安心して読めました。)
大人も子どもも楽しめる!
かわいい絵の『こかげでほっ♪』、大人も子どもも楽しめるポイントが大きく3つあると思っています。
●1ページで全て伏線回収!
前のページに登場した生き物たちが、後半の見開き1ページ(上に貼った見開きページご参照)に全て登場します!例えばてんとう虫など小さな赤い点みたいだったりするのですが、サブキャラ的に登場したダンゴムシやセミの抜け殻まで、全て描かれています!
しかも、ネコに関しては、ベンチの下から足がちらっと見えていて、次の最後のページ(ベンチの下でネコが寝ています。)の「フリ」になっているという素晴らしさ!
大人がその小さく描かれた生き物たちに気づき、子どもに教え、子どもも見つけたり、探したりを楽しみました!
●「想像力をかきたてる」
タッチがやわらかく、それでいて描写がしっかりしている絵で、虫目線から始まり、公園全体に広がっていく視野が想像力をかきたてます!
特に前述の見開きページでは、探したら見つかる虫たちは「小さな点」で描かれたりしていますので、子どもにとっては「あ、これ前にでてきたてんとう虫だ!」とか、想像力をつかう必要がありそうです!
●共感を呼ぶ
ちょうど暑い夏に読んだのですが、ぶらんこやすべり台が熱いところや、木陰が嬉しいところなど、共感を呼びます。子どもも、木陰の意味を、とわかっていたと思います。
また、登場する生き物は、夏に探せば公園にいるものたちなので、子どもにとっても身近な存在です。
そういう意味では、やっぱり夏に読むのが良いのかもしれません。
まとめ
1歳児がハマった絵本として、『こかげでほっ♪』 作・絵/みなみじゅんこ ひさかたチャイルド を紹介させていただきました!
ぜひ、親御さんが楽しんで、その楽しさを子どもと共有いただけたらと思います。