有名なはずだけど、あまり知られていない言い回し、慣用句・ことわざをお探しの方に・・
今回は、子ども用のかるたに出てくるけど、「意外と知らないのでは?」と思うものを14選を紹介したいと思います。
かるたは、ショウワノート株式会社の「新 犬棒かるた」(対象年齢3歳から)から引用したいと思います。
意味は基本的にデジタル大辞泉からの引用させていただき、そこになかったものは故事ことわざ辞典(http://kotowaza-allguide.com)より引用させていただきました。
それではいってみましょう!
(3歳からのかるたでも知らないものが多いと思います・・!)
目次
- 1 1 亭主の好きな赤烏帽子(ていしゅのすきなあかえぼし)
- 2 2 月夜に釜を抜かれる(つきよにかまをぬかれる)(抜く・ぬかれる)
- 3 3 芋の煮えたも御存じない(いものにえたもごぞんじない)
- 4 4 得手に帆を揚げる(えてにほをあげる)
- 5 5 文をやるにも書く手は持たぬ(ふみをやるにもかくてはもたぬ)
- 6 6 三べん廻って煙草にしよう(さんべんまわってたばこにしよう)
- 7 7 屁をひって尻つぼめる(へをひってしりつぼめる)(窄める・すぼめる)
- 8 8 門前の小僧習わぬ経を読む(もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ)
- 9 9 年寄の冷水(としよりのひやみず)
- 10 10 ぬす人の昼寝(ぬすびとのひるね)
- 11 11 京の夢大阪の夢(きょうのゆめおおさかのゆめ)
- 12 12 総領の甚六(そうりょうのじんろく)
- 13 13 瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る (るりもはりもてらせばひかる)
- 14 14 子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)
- 15 まとめ
1 亭主の好きな赤烏帽子(ていしゅのすきなあかえぼし)
烏帽子は黒塗りが普通であるが、亭主が赤い烏帽子を好めば家族はそれに同調しなければならない意から、どんなことでも、一家の主人の言うことには従わなければならないということのたとえ。
(類)亭主の好きな赤鰯(あかいわし)
2 月夜に釜を抜かれる(つきよにかまをぬかれる)(抜く・ぬかれる)
明るい月夜に釜を盗まれる。ひどく油断することのたとえ
3 芋の煮えたも御存じない(いものにえたもごぞんじない)
芋が煮えたのか煮えていないのかの区別もつかない。世間知らずな者をあざけっていう言葉。
4 得手に帆を揚げる(えてにほをあげる)
得意なわざを発揮できる好機が到来し、調子に乗って事を行う。
5 文をやるにも書く手は持たぬ(ふみをやるにもかくてはもたぬ)
(故事ことわざ辞典より引用)
恋文を書きたいが、人に見せられるような文字や文章を書くことができず、代筆を頼むのも恥ずかしいと気をもむ様子。
6 三べん廻って煙草にしよう(さんべんまわってたばこにしよう)
(夜回りで、三度見回ってから休憩しようの意から)休むことを急がず、念を入れて手落ちのないように気をつけよう。
7 屁をひって尻つぼめる(へをひってしりつぼめる)(窄める・すぼめる)
おならをしてしまってから尻をすぼめる。過ちのあとであわててとりつくろおうとすることのたとえ。
8 門前の小僧習わぬ経を読む(もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ)
ふだん見聞きしていると、いつのまにかそれを学びしってしまう。環境が人に与える影響の大きいことのたとえ。
9 年寄の冷水(としよりのひやみず)
老人が冷水を浴びるような、高齢に不相応な危ない行為や差し出がましい振る舞いをするのを、警告したり冷やかしたりしていう言葉。
10 ぬす人の昼寝(ぬすびとのひるね)
盗人が夜の稼ぎに備えて昼寝をすること。何をするにも思わくがあることのたとえ。
11 京の夢大阪の夢(きょうのゆめおおさかのゆめ)
夢の話をする前に唱える言葉。
12 総領の甚六(そうりょうのじんろく)
長子は大事に育てられるので、その弟妹よりもおっとりしていたり、世間知らずであったりするということ。
(長子(ちょうし)は、はじめにうまれた子(総領)の意。⇄末子(まっし))
13 瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る (るりもはりもてらせばひかる)
すぐれた素質や才能をもつものは、どこにいても目立つというたとえ。
瑠璃も玻璃も照らせば分かる。
14 子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)
親は子に思う心に引かれて、終生自由を束縛されることのたとえ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
3歳用のかるたに載っていても、大人の方もあまり知らない慣用句が多かったのではと思います。
ただ、改めてみてみると結構表現が渋いものが多いので、もしかしたら最新の犬棒かるたでは使われる慣用句もアップデートされているかもしれません・・?
今回は、ちょっとマイナーな慣用句をお探しの方向けにも、あえてそのまま紹介いたしました。
ありがとうございました。