こんにちは!ごんごんちです。
- ノンタンの世界をもっと楽しみたい!
- 深い絵本をお探し!
- そしていい絵本をお探しの皆様!
「テレビはないけど絵本ならあるよ!」で子育てをしている私(親)が、大人も楽しいノンタンシリーズの作者の遊び心を紹介します。
今回は
- ノンタンおやすみなさい (作・絵:キヨノサチコ 偕成社)
- ノンタン!サンタクロースだよ (作・絵:キヨノサチコ 偕成社)
を紹介したいと思います。
「読んだことあるよ!」「どちらも素晴らしい絵本だと知っているよ!」と思われたあなた!
そうですよね!どちらも言わずと知れた名作ですが、この2作品に隠された作者の遊び心にお気づきでしょうか??
今回はこれに、あえて、少し大人の視点で考察をしてみたいと思います!
なお、どちらも対象年齢は「3歳から」、ですが、我が家ではどちらも0歳のときから読ませていて、1歳半の今も引き続き色々な楽しみ方をしています。
ノンタン・シリーズは、絵と文字のバランス、そしてリズム感溢れる文字で、小さい子どもでも楽しめますね!
それではいってみましょう!
目次
あらすじ
(※以下ネタバレ注意です!双方お手元にお持ちの方は、ぜひ今一度読んでいただけたらと多います。)
それでは、さらっとあらすじをおさらいさせていただきたいと思います。
「ノンタンおやすみなさい」は、夜になっても眠くないノンタンが、外に遊びにでかけますが、友達の動物はみんなもう寝てしまっている。起きていたフクロウくんと遊びますが、暗くて石につまずいたり、泥水に転んだり、大変な目にあってしまいます。家に帰り、夜はやっぱり寝るのがいいや、と言って、ベッドに入ります。
「ノンタン!サンタクロースだよ」は、クリスマスの夜、ノンタンがサンタクロースにほしいおもちゃをお願いしに外に出ます。他の動物のサンタクロースにお願いしますが、「ねこサンタじゃないからプレゼントは持ってないよ」と言われてしまいます。ねこサンタをさがしているうちに外で寝てしまったノンタンを、ねこサンタが見つけ、お家に送り届け、プレゼントも置いてくれます。朝になって、プレゼントを見つけたノンタン、大喜びで他の友達とクリスマスを祝います。
この2作品の良さ・楽しさも個別に扱いたいですが、今回は隠された作者の遊び心の方に焦点を当てたいと思います。
前提としての「ノンタンおやすみなさい」
まず、「ノンタンおやすみなさい」は、タイトルのとおり、夜は寝るのがいいね、と言ってくれている本で、夜寝る前にお子さんに読まれる方も多いと思います。
「ねるのいやだな」と言っていたノンタンが、最後は「よるはやっぱりねたほうがいいや」と言って、おやすみなさいと言って絵本が終わります。
ちなみに余談ですが、おばけとか怪獣とか、結構本当に怖いもので寝ることを勧めるのではなく、石とかどろんことか、暗いことでデメリットになるもので「やっぱ寝よ」となるのが良いですよね!ノンタンが自分の意思で考えを変えているのもの素敵です。
考察① 「ノンタン!サンタクロースだよ」に「ノンタンおやすみなさい」が登場
「ノンタン!サンタクロースだよ」は、クリスマスのお話で、ノンタン以外の動物のお友達もプレゼントをもらいます。
子どもなので、ほとんどが乗り物のおもちゃとかをもらうのですが、その中で3羽のうさぎのうち1羽は、絵本をもらっていて、絵をみると、その絵本は「ノンタンおやすみなさい」であることがわかります!
余談ですが、おもちゃじゃなくて絵本をもらってちゃんとよろこぶうさぎさん、えらいですね・・
でもなぜ「ノンタンおやすみなさい」なのでしょうか?
考察② ストーリー展開における共通点
この2作品、ストーリー展開が似ているところがあります。
- どちらも「○○だなぁ。そうだ!○○しにいこう!」といって家の外に出るところからお話がスタート
- どちらもうさぎさんの家から他の友達の家に訪ねていく
- どちらも外では訪ねたお友達はみんなベッドに入っている
- どちらも外では自分(ノンタン)の思った通りにことが運ばず、寝るために家に帰る。
なんとなく、どちらかを読めば、どちらかを少し思い出すような展開になっているように感じます。
「ノンタンおやすみなさい」は、前述のとおり、夜寝ないで遊んでちょっと大変な目に遭う、という本で、マイルドではありますが、「寝ないとこんなデメリットがあるよ」ということが示されています。
一方「ノンタン!サンタクロースだよ」は、クリスマス限定のお話という面もありますが、一般化すると、「寝てたらこんなメリットがあるよ」ということを示している面もあると思います。
この双方を、お互いに連想させることで、気持ちよく子どもを寝るよう促す効果を狙っているのでは!
と思わせる、素敵な「しかけ」になっているように思います。
考察③ クリスマスの夜は寝てほしい
クリスマスの夜は、どきどきしてなかなか寝れないお子さんも多いと思います。
まさにそんな気持ちや不安をかわいく表現したのが「ノンタン!サンタクロースだよ」だと私は思っています。
でも、プレゼントも置かないといけないし、12月25日は日本は特に祝日ではないし、お子さんにはいつもどおり寝てほしいですよね。笑
そんな「クリスマスもいつもどおり、夜は寝ましょうね」というメッセージが、このうさぎがもらった「ノンタンおやすみなさい」に込められているのでは!と思ったりするのでした。
まとめ
今回は、「ノンタンおやすみなさい」と「ノンタン!サンタクロースだよ」の2作品をあえて「考察」してみました。
おそらく勝手に考えすぎな面もあるかもしれませんが、このように大人も楽しめる遊び心が散りばめられているところが、ノンタン・シリーズの魅力でもあるのかと思います。
もちろん子どもが楽しい、子どもに読ませたい、がメインなのですが、毎日何度も絵本を読む大人にとっても、ちょっとした発見があったりしたら、嬉しいですよね。笑
みなさんもぜひ改めて読んでいただければと思います!